ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

太古の知床とアイヌを学ぶ

2018.5.31    15:40


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凄い雲だな…



散歩の続き(^。^)


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斜里町公民館 ゆめホール
という敷地内に
蒸気機関車が保存されていた。


よく解らないのだけれど
9600型蒸気機関車…で、

鉄夫たちの中では
「キューロク」「クンロク」
という愛称で呼ばれているんだって。


大正初期から昭和まで活躍したこの機関車、
運転総キロ数を知って驚いた…


2084672キロメートル…


地球52周に
相当する距離だってよ!(◎o◎)


その後訪れたのは

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斜里町知床博物館』


閉館時間まであと1時間ちょっと…
入館料は300円です(^-^)


決して大きくはない博物館だけど、
僕はけっこうのめり込んだな…


順路の最初に刻まれた文字…

「知床へのいざない
 知床半島は日本列島の東北端。
 鋭くくさびのように
 オホーツク海に突き出しています。

 何億年か前、
 激しい火山活動でこの大地は生まれ、
 不毛の岩山に永い永い時が流れて
 木々は緑の森を作りました。

 我々の祖先が初めてここを訪れた時
 彼らは何を見たのか…

 断崖に打ち寄せる大波、
 森に吠える獣たち、
 空に鳥の郡、
 そして、
 ときおり頭上高く噴煙を上げる火山。

 原始の知床は荒々しく
 人々に不安や恐れを感じさせただろう。

 やがてここに住み着いた
 逞しい人々によって
 知床は開かれていきました。

 山頂に小さな植物を訪ねることができる。

 しかし知床は
 まだまだ未知な世界。

 広大な半島には
 人を寄せ付けぬ大自然
 生命の時を刻み続けている。」


こんな説明から観入ってしまった僕(^。^)

日本各地、
多分大半の地の歴史を遡ると
火山活動から大地が出来たと
云われています。


この知床も同じように
火山活動から生まれたんですね。


約860万年前までは
知床は海の中…というか、
陸に存在をしていなかった。

永く続いた海底火山活動で
少しずつ堆積岩が形成され、

約100万年前に
陸上での火山活動になった…


随分永い年月をかけて
海底で
今の知床の土台が形成されたんですね。

斜里岳はその火山活動の中で
約28万年前に生まれたそうです。


温泉が多い…
ということは、
活火山だらけって安易な考えでも
間違ってはいないのかな?


自然の脅威と隣り合わせで
今は「温泉」という
恩恵を受けているんだな…


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アイヌ文化についても
幾つか展示がありました。


なんか…
格好良いな~。

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鮭の皮で作った靴→チェブケリ
ざらしの皮で作った靴→ケリ


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大きな個体だと
畳2畳分にもなるアザラシの皮…
防寒に優れているそうです。


極寒の民族にとって
生き物は食べ物としてだけではなく

自分達の命を守る全ての材料に
活用したんですね。


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展示されたアザラシの剥製…

僕も含めてだけど、
今の時代の人はこの子を見て

「可愛いぃ♪」

と思うだけなんだろうな。


こういう場所にきて
色んなものを観たり知ってみると、

呑気な感想を持つ自分が恥ずかしくなる。



続く…


☆☆ チュプカムィの航路より ☆☆