ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

北方民族の逞しさと繊細さ

2018.6.2


【北海道立北方民族博物館の続きvol.2】

前記事で記載した
民族衣装にも驚かされたが…

この博物館の展示物としては
序章に過ぎなかったのかな。


民族衣装の奥に展示された衣類に
とても関心を抱いた。


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アザラシの毛皮で作られた
男性用衣服と男性用のスカート。


樺太(現在のサハリン州)中部以北の
ウィルタという民族が着用していたもの。

このウィルタ民族のことを
アイヌからは
「オロッコ」と呼ばれた。


だいぶ前の記事で
ウトロのオロンコ岩に登ったが、

知床の民話に出てきた
あの岩に住んでいたとされる
ロッコ人のことだな…^_^;



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北海道アイヌだけではなく
千島列島で生活するアイヌ
樺太南部で生活するアイヌ…と、

同じアイヌ民族でも
多少言語の違いや
民族文化の違いがあったそうだ。

この長靴は
トドの毛皮が使用され、
千島アイヌが使用していた長靴。


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こちらは
アラスカのエスキモーやイヌイト
という民族のもの。


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ロシア・カムチャッカ地方などの
チュクチという民族の靴。

トナカイの毛皮で作られたもの。


凄いセンスだよなぁ…(@_@;)

狩猟で得た生き物や
家畜で育てた生き物1頭1頭を

食すだけではなく、

極寒を生き抜くために
その大事な命の全てを

身に着けたり
日用品に加工して
利用していたんですね。


人間が
寒冷地で生きていくためには
動物の毛皮を身に着ける必要があった。
防寒着としてもっとも用いられたのは
軽くて暖かいトナカイの毛皮だったそうだ。
(※北米ではカリブー


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寒冷地で生活をしてきた
先人たちの知恵があったから
今もなお
そこで暮らす人々がいる…。


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逞しすぎる!!


☆☆ チュプカムィの航路より ☆☆