2018.6.2
【北海道立北方民族博物館の続きvol.3】
民族衣装、防寒着の次は
防水性のある衣類について(*^。^*)
水上での猟や舟旅の際に着用される
防水性に富んだ衣服も
北方民族は生き物から作っていた。
アザラシの腸を使い
水の侵入を防ぐために
厳重に縫い合わされた衣服…
また、
サケ、コイ、チョウザメなどの
大型の魚の皮を何十枚も繋ぎ合わせた衣類…
なめされた魚皮は布のようにしなやかで
丈夫なうえ防水性に富み、
帽子や靴、カバンなどにも用いられたという。
アザラシの腸で作られたパーカー
魚皮で作られたスカート…
なんという技術なんだろう\(◎o◎)/!
衣服を作り、
いつでも着やすくしておくことは
女性の最も重要な仕事。
極寒の地において、
衣類の状態が悪いことは
「死」にも繋がるからだという。
衣類を上手に作れることが
一人前の女として認められる条件であり、
嫁選びの基準だった…
とも言われているそうだ。
仕立てでは…
糸は動物の腱が主に使われ、
他にも動物の毛や植物、
交易で得た繊維を
撚り合わせて作る地域もある。
縫い針は
古くは動物の骨や角で作られ、
交易で入手した金属製の針は
大変貴重なものだったそうだ。
今この時代に生まれ、
不自由のないこの国に産まれて…
必要なものは
店で購入し使用する
食べ物は
店に行けば
食べやすいように売られて
それを買う…
思えば、
なんて贅沢な暮らしをしているのだろう
白樺の樹皮で作られた容器…
動物の骨や角を削って作った食器類…
様々な北方民族の文化と知恵が
この博物館で知ることができます。
真冬には
極寒の地となり
とても厳しい生活を送る中、
衣服や家具などの生活用品に
鮮やかな紋様をあしらう
遊び心も兼ね備えた北方民族の人々。
自然に逆らわず
生き物に感謝をしながら
共存している姿は
本当に美しい(*^。^*)
☆☆ チュプカムィの航路 ☆☆