ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

自然が造った「川のない滝」

201.6.19    12:00

 

フレペの滝を目指して

散策路を進む俺たち…

 

林道の坂道を抜けると

だだっ広い草原へと視界が開ける。

 

そこには…

 


エゾシカ親子

 

エゾシカがあちらこちらにおり、

こんなふうに散策路の横断姿も(*^_^*)

 


エゾシカたちの食事風景

 

お目当ての植物でもあるのかしら??

 

自然に生きる野生のシカ…

繁殖力が凄いようで、

増えすぎりゃ~

山の緑が食い尽くされる。

 

観光でヒョイと訪問する程度の俺には

自然遺産を維持することの難しさなど

たいして解るはずもないが…

 

関係者の方々は

多種多様な分野で

保護・維持・育成と、

尽力なさっているのでしょうね。

 

 

f:id:tida-kankan:20190704101726j:plain

 

ようやくたどり着いた

「フレペの滝」

 

オホーツク海が一望できます。

 

 

f:id:tida-kankan:20190704102018j:plain

 

これがフレペの滝。

 

垂直に切り立った約100mの

断崖の割れ目から流れ落ちている。

この滝には川が無く、

知床連山に降った雪と雨が

地下に浸透し

断崖の割れ目から水が流れている。

 

滝の底のほうで

海鳥たちの激しい鳴き声が

響いていました…

 

川の無い滝…

なんだか不思議ですね。

 

この滝は

「乙女の涙」

という愛称がついているそうだ。

 

ホロホロと流れ落ちる滝が

涙に似ていることから

そう呼ばれているとのこと。

 

この滝は水量が少なく、

夏場である今時期が

一番水量が多いみたいですね(*^_^*)

 

f:id:tida-kankan:20190704103910j:plain

(※昨年の画像

 5月30日に訪れた時の画像)

 

昨年の訪問時は

ようやく知床の春…という時期だった。

 

同じ場所から写した

今回のフレペの滝は…

 

f:id:tida-kankan:20190704102840j:plain

 

緑が鮮やかですね~(*^_^*)

 

画像の奥のほうに写る

知床連山…

 

あの山々に落ちた雨雪が

ここへ流れ落ちているのか…

 

太古の昔は

ここには陸は無く、海だった…

 

永く永く続いたという

海底火山活動から

少しずつ堆積岩が形成され、

陸上での火山活動になったのが

約100万年前のこと。

 

その後も

永い年月と繰り返される火山活動で

知床半島の陸地が生まれた…

 

山々に落ち浸透した

雨水や雪解け水が、

川も無いのに

滝となって海へと注がれている地形も

大昔からの

火山活動で造られた

自然の芸術というのか…

自然の造形美ですな(*^。^*)

 

歴史を知るほど

奥深い知床です。

 

壮大ですな…(*^。^*)

 

☆☆ チュプカムイの航路より ☆☆