てぃだぬふぁ~ ワタルです
今までに何度も何度も訪れた沖縄本島。
僕が1番感動したのは
野生のクジラをこの目で見たことだった。
視界に陸も見えないような大海原で
悠々と呼吸のために浮上してくるクジラ。
4年前の2月、
恩納海浜公園から沖へ出た船。
数名のお客さんも一緒に
遭遇できるかもわからない
ホエールウォッチングへ出発した。
いくら暖かい沖縄と言えど、
海風に当たっていてはさすがに寒い。
ライトダウンの下にはフリース、
長袖の服を2枚着こんでいたが、
やっぱり凍える寒さだった。
この時はやや波も高く、
船酔いもしやすいほどよく揺れた船。
でも僕は全然平気だった(笑)
昼過ぎに出発したのだが、
この日はあいにくドンヨリな空。
たいしたことは無いが、
ポツリポツリと気付かないほどの雨。
ホエールウォッチングでは
1曹の船だけが
単独でクジラを追うのではなく、
同業の船に連絡を取り合い
「どこそこでいたぞ!」
「今どこそこに居るがまったく居ない」などと、
協力しあってサービスの提供をしている。
僕らの乗った船は
沖から離れ、随分と遠くまで船を進めたが
全くクジラの影すら見当たらなかった。
タッチューを横目で通り過ぎ、
沖からどの辺りまで離れていたのだろう?
このツアーは前払い制だが、
もしクジラを見ることが出来なかった場合
全額返金というシステムだった。
船を出した人だって必死だよね…
半分諦めた頃別の船から一報…
何処かでクジラが居るとの情報だった。
船は超高速でポイントへ向かう。
「いた!!!」
「ブロー!!!」
※ブローとは、クジラが噴水のように
海水を拭きあげるあのしぐさのこと
客だった俺らよりも、
船を操縦していた人のほうが興奮…(^_^;)
なんとそのクジラは2頭で、
雄と雌なのではないか…とのこと。
かなり大きなクジラらしく、
操縦者の方が大喜びしていた。
突然化け物でも出たかのように
「居たぁ!!!」
「ブローッ!!!!」って言われてもね
そんな簡単に写真なんて取れません。
船はすごく揺れるし…
いつクジラが浮上するかも解らないし…
クジラが派手に海面を飛ぶように
跳ねるのかも解らない。
大人しいクジラだったので
優雅に呼吸のために浮上しただけ。
ギリギリ尾びれがチョイと写っただけ(笑)
しばらくはクジラを追うように並走したが、
そのうちにクジラは深い海に
潜り込んでいった。
今思えば…
カメラなんかでベストショットを撮影するより
実際にこの目でしっかり見ていれば良かった
と、思う。
予定よりも遠くまで船を走らせた結果
帰り道もそこそこ時間がかかった。
繁殖のために沖縄近海にくる
ザトウクジラだったのかな??
もし僕の出逢ったクジラ2頭の間に
新しい命が宿っていたのだとしたら
素晴らしい一瞬に出逢えたと思える。
出航した場所が万座毛の直ぐ横だったので、
帰りには万座毛の真下を走ってくれた。
崖の上の方には万座毛の観光客が
僕らの船に向かって手を振ってくれる。
無事に陸へ到着。
このホエールウォッチングは
きっと毎回違う航路を走り
懸命にクジラを探しているんだろう。
だから、毎回同じということはありえない。
僕は平気でしたが、
酔い止めの薬を用意し
是非、1度は体験して頂きたいツアーです。
ホエールウォッチングができる時期に
沖縄に訪れる機会があれば、
僕はもう一度船に乗りたい!