ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

漂着ゴミの一部は島の宝になる

2016.8.31   15:00

まだ帰りの船が来るまでは
1時間以上もあるが、
港へ戻ってきた2人。

港の周辺を
俺もゴリ君も
好き勝手にそれぞれ徘徊。

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集落は小鳥の鳴き声が響く…

綺麗な緑色のリュウキュウメジロ
「また来てね!」
と、言ってるのかな?

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今、「ようこそ」って言われても…
もう帰る時間が迫っているんです(>_<)

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「帰りたくないな~」

と、貨客船が接岸する桟橋で
フテ寝…(笑)

見つめる先は…
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防波堤の隙間…(笑)

あそこから…
帰りの船が入ってきちゃうんだよな~と。

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帰る頃になって
薄日が差し始める…

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか…
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旅の友は…
白目の変顔を自撮りする(笑)

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「オレ…コーヒー買ってくる…」
と、
島に1か所しかない自販機まで
買いに行き、
美味しそうに飲む姿。

お互いマイペースで
やりたい放題です(*^^)v

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船が着く時間が近づくと、
港の休憩所兼待ち合い所に

島んちゅでーす!
…と言わんばかりの
ヒゲちゃびんのオジーがやってきます。

乗船券の販売をするために
船が着く頃に現れるんですね。

そのオジー
島仲の浜で拾い集めた漂着ゴミを
引き取ってもらえるか伺った。

結論から言うと
「引き取れない」
ということだったが、
色々とお話を聞くことができた。

島では「竹富町」が用意する
指定のゴミ袋で出さなければ
収集ができないとのこと。

そして、
漂着ゴミは
島の島民が出したゴミではないため
「産業廃棄物」として処理をする…

ということだった。

「気持ちはありがたいんだけどね…」
「申し訳ないね…」
そう繰り返すオジー

なるほど…
何度も沖縄の島々へ来ているが、
漂着ゴミの処理についてなんて
知らなかった…。

そうだよね…
自分達の住む地域だって
自治会費とか氏県民税を支払っている。

ゴミの処理にも
お金がかかっているんだよね…(^_^;)


この鳩間島では
年に4回島の漂着物を回収する作業を
行っているらしい。

その量は想像をはるかに超えるもので
20万トンにも及ぶとのこと…。

漂着物を一般ゴミで処理していたら、
経費が無くなってしまう。

勉強不足でした…(-_-メ)

話の中で
ジーが自慢気に
話していたことがある…

「発砲スチロールは油に変えられるんだよ。
この鳩間にその施設があるんだ。」…と。

漂着ゴミの発砲スチロールから
スチレン油という油に変える施設。

その機械の燃料も
精製された油で稼働されているそうだ。

漂着物の多さに頭を抱える中、
それらを資源に変換させる技術って
スゴイものがあります。

他国を中心に
ポイポイ捨てられたゴミの一部は
日本の素晴らしい技術により
資源に替えられ、
役に立てられる…。

資源となる元々のモノは
決して喜ばれるものではないが、
逆転の発想で
ゴミを資源に替えるのは
素晴らしい技術です。

この鳩間島
その施設がフル稼働するのは
ちょっと切ない気もするのは
俺だけじゃないと思う。

綺麗な瑠璃色の海を
後世に残すためにも
こういう取り組みは応援したい。

とても勉強になる話を
聞かせてもらったよ(*^。^*)


…して、
引き取りを断られた収集ゴミは、

船に乗せ
俺たちと一緒に
石垣島まで持ち帰り

脳の無い俺達なりに
処理させていただきました。

☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆