ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

波照間島のオジーの話

2017.5.31    12:00

〈 宮古島総合博物館にて >

イメージ 1

いきなりですが…(^_^;)

博物館内に展示されていた
蛇の剥製です。

この
「サキシマスジオ」…
人の名前みたいな蛇ですな(笑)

このスジオ…
あるエピソードを思い出したので
今回の記事にしてみました。


2015年の9月末に
初めての1人旅で
八重山諸島に行ったときのこと…

最大瞬間風速81.1メートルという
気象庁観測史上最高の記録を残し、

とても大きな被害をもたらした
ドゥージェンという名の台風が襲った。

この台風の過ぎ去った数日後に
日本最南端の有人島といわれる
波照間島に行った俺。

博物館の蛇を見て、
島のオジーと少し話をしたのを
今頃になって思い出しました。

若い頃、
西表島へ仕事に出て
生活をしていたというオジー

当時生活した家の中で
ネズミの被害に
何度も悩まされていたのだそうだ。

洗扇風機のコードを噛み切られたり、
台所の食べ物を食い散らかされたり、
屋根裏でバタバタ走り回って
うるさかったり…
散々だったそうだ。

強力なネズミ捕りシートを買ったが、
ジーが誤って
素足で踏んでしまったそうで、
なかなか取れずに大変だったとか(笑)

すると、近所に住む
西表島で生まれ育った年配のオジー
ある日突然素手で蛇を掴んで
持って来たんだって。

「スジオを(家の)中に置いとけば
(ネズミを)食ってくれるから」
…って。

なんとも原始的な(@_@;)!!

数日間、
蛇と同じ部屋で
生活していたことに驚き!

波照間で話をしたオジー曰く、
4~5日くらいしたら
スジオは居なくなってしまって、
不思議とネズミも出なくなった…と。


今更思い出したけれど、
スジオはヒーローだったんだね(笑)

因みに、
サキシマスジオという蛇は
ハブとは違い、
日本最大の大きさながら
無毒ヘビです。

カエルや小鳥、ネズミを餌として
生きているそうだ。

今でも沖縄の島々で
こうやってスジオを捕獲して
ネズミ駆除をしている人は居るのかな?


それよりも
もっと笑える話ですが、
ジーが踏んでしまった
ネズミ獲りシートの粘着剤が取れず
そっちのほうが大変だったんだって。

そしたら、
スジオを素手で持ってきたという
近所のオジー
「キューピー塗りゃ落ちる」と…

キューピーって、
マヨネーズのことだったみたい(笑)


波照間で出会ったオジー
当時は80歳くらいに見えたから…

西表島の近所のオジーってのは
もう他界しているんだろうな。


ふと思い出した
島のオジーのキューピー話でした(^_^;)


☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆