ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

島の特産品「カーキたこ」

2017.6.1    12:45


大神島にてvol.4 〉

島唯一の食堂で
昼食を頂くことにした。

イメージ 1


大きめな4人掛けテーブルが3つ…

そんな店内には
海で遊ぶ観光客のための
マリングッズのレンタル、

店内の大きなTV下には
カラオケセット(笑)

囲碁も置いてあったし、
棚には雑貨なども置いてあった。

民宿も行っているし、
島の憩いの場所にもなっているのかな?

先ほど同じ定期船に乗船していた
車椅子を届けに来たであろう一行が
食事をしていました。

体のガッチリした
濃ゆい顔つきの男性が
お冷を持ってきてくれる。

俺の悪いクセ…

「ビールください!」

と、何も考えずに注文(笑)

「ビールは缶だけど…良い?」
と、店の人に聞かれたが

それでも何の迷いも無く
「良いですよ(*^。^*)」

と、答えたオレ…。


食事は…

イメージ 2

これ!!

『カーキたこ丼』

タコの燻製と玉ねぎを一緒に炒めたもの。

タコの燻製は大神島の特産品らしいです。

腹が減っていたせいか、
もう1食食べられそうなくらい
勢いよく食ってしまいました。

甘辛い味がご飯にしみて
米が美味しかった~(^。^)

このお店のメニューは、
「カーキたこ丼」
「カレーライス」
宮古そば」
…の3品です。

飲み物は
ポカリスエット、オロナミンC、
三ツ矢サイダー、バヤリーズオレンジ、
緑茶、ウーロン茶もあったかな??
ジョージアらしきコーヒー…
全てペットボトルか缶です。

また、
ホワイトボードに書かれたメニューは
「サザエ壺焼き」1個
「ティナタ」8個。

ティナタ…とは、
マガキガイという貝で
沖縄本島の海岸では
よくこの貝殻を見かけます。

オレンジ色の貝で
酒にも合うそうですよ!


この「おぷゆう食堂」…

オープンしたのは1年前のこと。
オーナーである大浦さんは、
沖縄本島でサラリーマンだったそうです。

退職後、
親の介護のために島へ帰省。

高齢化が進む島の将来を危ぶんだこと、
島へ来ても
遠見台だけ見て帰ってしまう観光客…

島を何とかしなくてはいけない!!
…と、思ったそうだ。

島の人口は最盛期の6分の1。

定期船で来た観光客は
水も飲めない…
島を活性化できる店が必要と考え、

大浦さんは
廃校になった小中学校の
教職員宿舎跡地を役所から買い取り、
おぷゆう食堂を立ち上げたんだって。

凄いパワーのある人ですね。

ちょっと特別な島で…

島外の人が島の土地を購入することを
禁じているそうです。

旧暦の1月から11月まで開催される
ウヤガンという祭事があり、
祈りの島…
と言われるだけに、

神事に携わる者以外は立ち入ることが
できない場所がある。

祭事を厳かに執り行うために
事実上、移住は許されていない。


島の伝統を守りつつ、
島民の流出を抑え、
島の将来を考える…

事情はわかるのだが、
とても難しい問題ですね。

イメージ 3

(画像はHPより)

おぷゆう食堂のオーナー大浦さん。
(今年70歳)

島のために
日々頑張る姿には
頭が下がります。

俺が食事を頂いたときも、
厨房で一生懸命に調理する姿を
目にしました。

寡黙な感じの後ろ姿でしたが、
格好いい!!

何をしてあげられる訳ではないけれど、
大神島が、
大神島の伝統が、
大神島の特産品が…

1つでも絶えないよう
祈るだけです。

カーキたこ丼…
美味かったです。

ごちそうさまでした(*^。^*)


☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆