ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

自然に生きる神たち

2018.6.1    15:00


イメージ 1


朝の雲がどこへやら??
こんなに晴れてしまいました。


ウトロで最後にもう一度…

「道の駅 シリエトク」の隣にある


イメージ 2


『知床世界遺産センター』


誰でも自由に入れます(^。^)


中に入るなり…
センターの係員の方に声を掛けられ…

「15:00から
 レクチャー映像が上映されるので
 良かったら見て下さい(*^。^*)」と。


んで…


イメージ 3


オレ一人だけ(^_^;)


既に旅の2日目に
知床の観光を観光バスのガイドがある中で
巡ってしまった僕。

本来ならば順序が逆で、
ここに訪れた後に
大自然の知床へ立ち入るべきだったな…。


大きなパネルや
タブレット端末でのバーチャル体験、
知床の魅力を感じながら学ぶ場所。


イメージ 4


シャチ
アイヌ語:レプン カムイ
語源:沖にいる神

オスの体長は10m近くに達する。
知床では羅臼側の根室海峡に多く
時に数十頭に及ぶ群れが見られるそうだ。

根室海峡はアジアでは
最もシャチが集まる場所の1つで、
ほぼ1年を通して観られる。

「海の最高神
と考えられてきたシャチ…

今回は観光船に乗船できなかったが、
またいつの日にか知床に来て
出会ってみたいものだ。



イメージ 5


アイヌ語:コタン コロ カムイ
語源:村の守り神


全長70cm、
羽を広げた長さは180cmにもなる
世界最大級のフクロウ。

かつては身近な鳥だったが、
川魚やカエルが獲れる良好な河川や
巣を作るのに適した大木の減少により

北海道の推定個体数が
130羽程度と
絶滅が心配されている。


イメージ 6


キタキツネ
アイヌ語:チロンヌプ


ネズミなどの小動物の他、
鳥、昆虫…
ヒグマが食べ残した
シロザケやカラフトマスなどを食べる。

子ギツネが親から独立する秋には
親が子ギツネを追い払う
「子別れの儀式」・・・

深い愛情を持って育った子を
狂ったように追い払ったり襲いかかる

親離れした子ギツネは
安全で暖かい巣穴から追いやられる。

冬のブリザードの中で
食を失い飢え死にする個体…
天敵に襲われる個体…
人間の手にかかり命を落とす個体…
交通事故などで死んでゆくものも。

厳しい自然の中で
生き抜く子ギツネは
全体の1割程度にしか過ぎないという。



イメージ 7


エゾヒグマ
アイヌ語:キムン カムイ
語源:山の神



原生的な自然が残った知床では
海岸から高山帯まで色々な環境を
自由に使って生活している。

冬眠は12月頃から始まり、
メスは冬眠穴の中で平均2頭の子を産む。

オスは知床半島を広範囲に動き回るが、
メスは生まれた場所の近くの
狭い範囲で一生を過ごすそうだ。

子グマは
1年半~2年半を母グマと過ごし
親から離れる。


2015年10月…
北海道紋別市にて
トウモロコシ畑を食い荒すヒグマを
ハンターが仕留めた。


その個体…
400キロものデカすぎる雄ヒグマで

「メタボ体型」だったとか(笑)


イメージ 8

(画像はHPより)


(@_@;)!!!

こんなデカいのが
畑をウロついているなんて!!
怖すぎる…(;一_一)


その他、

(さんけべつひぐまじけん)

…という
大正4年の12月に発生した
クマの獣害として
日本史上最悪の被害を出した事件が
有名ですね。

その時のヒグマの個体は
340キロ、体長2.7m。


日常生活の中で
3m前後もの
動く生き物を見ることも無いし、

普通にデカいと思う
力士の倍以上なわけでしょ…!?


そういう個体が
北海道では自然に生活している…。

凄いことです。


イメージ 9


知床の地に生きる生物は
鳥類や植物も含め
かなり多くの種類にのぼる。


絶滅が懸念される個体や種も多い中
どれだけこの自然を
守り続けられるのか…


決して広くはない
知床世界遺産センターだが、

大自然の美しさだけでなく
厳しさや怖さも教えてくれる場所でした。


古来からアイヌ民族
その言葉で示してきた
知床の野生生物たちは


海・山・村・空…の
「自然に生きる神」

だったんですよね~(*^。^*)



☆☆ チュプカムィの航路より ☆☆