ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

広大な畑の中に残る縄文時代の墓

2018.6.1    17:00


知床のクルーズを楽しみに
旅の中で2度目のウトロへ向かったが、
海上はシケで観光船が欠航となった。

海上での観光はできなかったが、
小さな世界自然遺産の麓の町を
ゆっくりと巡ることが出来たことは
それはそれで自分の財産かな。


陽の傾く中、
知床の麓に別れを告げて
宿へと戻る途中…


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再び来てみた

「天に続く道」


午前中に訪れた時と違い
雲が無くなった空(*^。^*)

その場に居合わせた旅人に
この画像を写して頂きました(笑)


そして…
素直に宿へ戻るわけがなく

天に続く道から
そう遠くない場所にある遺跡へ。


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斜里岳が美しい!!

大きく美しい山は
日本では「○○の富士山」と
富士山に例えられますが、

この斜里岳

「道東のマッターホルン

なんて呼ばれているそうですよ♪


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ここは
北海道指定史跡の
『朱円環状土籬』
(しゅえんかんじょうどり)

※国の史跡にもなっている


約3000年前、
縄文時代後期の史跡で、
ドーナツ状の周堤が築かれた
古代人の大規模な墓群です。


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ヨーロッパやシベリア大陸にあるような
大きな石立をめぐらした
環状石籬(ストーンサークル)に
似ていることから


と呼んでいる。


発掘調査の結果、
古代人の墓であることが判明し、
現在では「周堤墓」と呼ばれている。


朱円…というのは地名、
明治時代には
「朱円村(シュマトカリ)」と呼ばれた。


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陽の傾きで
木々の陰が伸び観えずらいのですが、

大きな丸い窪みの中に
数ヶ所に石が固まっている。



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これらの墳墓からは
人骨の他にも
土器、石器、石棒、
漆器の残片や玉類などの副葬品も
見つかっているそうです。


とても貴重なことから、
縄文遺跡群として
目指すものの中で
ノミネートされている1つだとか。


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広大な畑の中に
目立たずに残されている
このストンサークル…


世界遺産級の史跡なのだろうが
個人的には
このまま静かに残されて欲しい気持ち。


斜里町には
古代人類の生活の様子を
読み解くことのできる史跡が
数多く存在しているそうだ。

自然豊かな北海道の大地には
荒々しく厳しい環境が多々あるだろうが、
遠い昔から
ヒトが生きていた恵みの大地でも
あるんですね。


思わぬ寄り道だった

いつの日にか
世界遺産となるかもしれない。


☆☆ チュプカムィの航路より ☆☆