ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

合理的で機能的な舎房

2018.6.2


【博物館 網走監獄の続きvol.5】

しつこくも
またもや監獄の記事が続き
すみません…(^_^;)


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『舎房及び中央見張所』

と、

画像右端に写る
『哨舎』


この舎房…
上空から観ると


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こぉ~んな形をしています。


この建物の構造は放射状であり
少人数で大勢の囚徒を管理できる

…という利点から、

ベルギーのルーヴァン監獄を模倣し
建設したものだそうです。


放射状に広がる5つの舎房の中央には、

イメージ 3


(画像左端が中央見張所)

1か所から全体を見渡せるよう
八角形の中央見張所がある。


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中央見張所からは
このように5方向の舎房を
一点から監視することができます。


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(笑)

上にいる囚人は
逃走を計ろうとしているのか…?

舎房の中央通路は
明かり取りのための天窓がある。


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数名が食事をしている様子…


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独居房内の隅には
畳半畳の狭いスペースが囲われ…

ここは
トイレだったのかな??


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こんなふうに
大きさは様々だが、
独居房がズラリと並ぶ舎房。


画像では解りにくいのですが、

雑居房の第一舎と第三舎の
廊下側の壁には
「斜め格子」という仕切りになっている。

※上の画像の雑居房の扉脇に観える
 木の格子部分です。


暖房・換気・監視が考慮され
廊下側から部屋の中を見ることはできるが
向かい側の部屋は見えないような造り。


凄い建築技術ですね(*^。^*)



続いて、

「浴場」 という建物へ。


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鮮やかな背中の囚徒も(笑)
監獄に来る人なだけあって
悪そうだな…(;一_一)


入浴には決まりがあり、
15人単位で脱衣から着衣まで約15分。

一槽入浴3分、
洗体3分、
二槽入浴3分、
洗顔3分…

が、号令によって行われた。

現在は
号令はベルで合図されているそうです。


1日朝から夕方までに入浴できる人数は
約200人で、
1000人の囚徒が全員入浴するのに
5日間もかかったようだ。


出所する囚徒は
その前日に1人だけで
ゆっくりと入浴することが
許されていたそうですよ(*^。^*)



そして
博物館での最後の建物…


イメージ 11


教誨堂(きょうかいどう)』


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「ここは神仏の宿る家」と
精魂込めて受刑者らの手によって
造られた建造物。


ここでは
宗教心を持つことの大切なことが説かれ
獄則を守り、希望を持って再生への道を
歩むことが教え導かれた。


戦後は
教誨堂で軽いスポーツや
舞台が造られて演芸会や映画会が催され
受刑者の唯一の憩いの場になった…。


(*^。^*)

うぅ~ん…
見ごたえのある博物館 網走監獄だった!



☆☆ チュプカムィの航路より ☆☆