ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

俺の好みは「御殿型(うどぅんがた)」

H28.5.31    12:30

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久米島博物館前には
こんなモニュメントが。

大事に赤子を抱える姿…
なんだか愛おしくもあり
哀しげな感じもする。

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綺麗な博物館です(^-^)
早速中へ…
正面で入場料¥200を払います。

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いきなりサバニが…

イノーで小魚を捕獲する時に使用した
「ヤンラー」という網や、

海に行く時に腰にぶら下げ
獲物入れに使ったという
ウミディール(腰籠)などが

サバニの中に置いてあった。

規模は小さいが
意外に展示品は多くある。

500万年前からの
火山活動が盛んだった久米島のことや

現在久米島で観られる
固有種の生き物などの説明、

久米島の海岸が全てサンゴ礁
縁どられているなど、
地形の詳細や火山活動で流出した
火山岩についてなど…

久米島のいろはを知ることができる。

僕が幾つか訪れたグスク(城跡)意外に
他にもグスクが存在したんですね。

僕が興味を示したのは

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厨子甕(ずしがめ)」

方言で「ジーシガーミ」という。

沖縄では古来より
死者を崖下や洞窟に運び
風葬にする風習があった。

のちに風葬後に洗骨し
遺骨を蔵骨器に納める風習へと変化。

(博物館の説明より…)
①遺体を木棺へ納め、墓へ運ぶ
②木棺を墓室内のシルヒラシで安置する
 ※シルヒラシ…
  墓の入り口の棺を置くスペースのこと
③3~7年経過した後遺骨を洗い清める
 ※洗骨という
④洗骨した遺骨を厨子甕に納め
 墓室内の棚に安置する
⑤33年忌を終えた遺骨は
 先祖と一緒に葬られる

使い終わった甕は
割られることもある…

だそうだ。


沖縄では戦前まで
火葬は仏教僧侶以外は
一般的ではなかったそうだ。
  
洗骨した遺骨を入れる甕は
職人によってどんどんと
鮮やかなデザインになってきた。

ホントに独特で
どれも立派な厨子甕です。

個人的に
僕が気に入ったジーシガーミは…

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コレ(^-^)

「赤焼御殿型厨子甕」
(あかやちーうどぅんがたずしがめ)

2体の法師像が張り付けられて
屋根にはしゃちほこがあり、
瓦が掘り込まれている。

なんだかさ…
煌びやかではなくていいから、
お家の中に安置されているような
気分になれそうなコレが好きだな。

博物館には
漁師が使用した漁具や
百姓が使用した農具、
家庭で使われていた鍋や家具が
沖縄の方言の読み方で展示されていた。

沖縄の風葬や甕のことは
知っていたが、
地方の博物館って勉強になるね~。

☀ 海亀好きの航路より ☀