ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

ムショへ入所する

2019.6.20    

 

旅の最終日となる3日目の朝…

北海道の地に居られる時間は

あと数時間…

 

 

昨晩の居酒屋で…

旅友の姫が

「どーしても

 もう1度ウニが食べたい!」

 

…と手を合わせて懇願。

 

昨晩の居酒屋でも

先日までの暴風雨や

海の時化の影響で

漁に出ていない。

 

時期的にも

そろそろウニのシーズンも

終わる頃…

 

そんなことが重なり

なかなかウニを食すチャンスが

無かったのです…。

 

美味しいウニを食べられるお店を

聞いてみたが、

実際に店行ってみないと

解らない状況…。

 

 

ホテルの部屋で

スマホにかじりつき、

ある店を見つけた。

 

もともとの旅程を変更し、

身支度を整えて

9:30頃ホテルをcheck out!

 

 

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(※昨年の画像)

 

やって来たのは刑務所(笑)

 

…と、言っても

 

『博物館 網走監獄』です。

 

この博物館は、

明治時代から網走刑務所で

実際に使用されてきた建物を

保存公開している野外歴史博物館。

 

最も古いとされる建物は

今から110年も前のもの…

 

平成28年には

いくつもの建造物が

重要文化財登録有形文化財

登録されています。

 

現在とは違い、

木を製材するのも機械を使わず

手作業で行った時代。

 

太い梁や柱には

囚人たちが削った痕が

荒く残っている…。

 

(※HPより引用)

 

網走監獄の正門は

現在の刑務所と同じ形だそう…。

 

さて…

旅人3人共に

監獄へ入所…。

 

残りの時間の関係上、

ジックリな見学が難しいので

リアルな場所を中心に

足早に施設内を見て回る。

 

 

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この建物の中…

 

 

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「スゲぇ~な…ここ」

「怖っ!!」

 

旅友の口から出る一言…

 

 

ここは

「休泊所」

と呼ばれる建物。

 

受刑者が塀の外に出て

日帰りできない作業をする場合は、

このような仮小屋で

寝泊りをしたそうです。

 

大掛かりな作業を課された時は

延べ1200人もの受刑者が投入され、

工事の進行にともない

休泊所を解体しては移動をし、

 

更なる作業場で

再び休泊所を建て寝泊りをする…

という生活を送った囚人たち。

 

別名を

「動く監獄」と呼んだそうだ。

 

休泊所は

丸太で組まれ屋根は茅葺き。

どんなに遠く離れた所でも

短期間で自分達の寝泊りする場所を

確保しなければならない。

 

現地調達の丸太や茅で

大急ぎで建築し、

作業が終わるまでは

その小屋で寝泊りをしていたそうだ。

 

 

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もちろん食事は自炊。

当時の囚人たちの食事は

麦ご飯に3切れのたくあん、

チマッと葉っぱが浮かんだ程度の

味噌汁のみ…。

 

囚徒ひとりひとり

受刑者番号が彫られた木箱…

どの囚徒も

同じだけの麦ご飯がよそわれた。

 

 

冬になれば

極寒の地となる北海道…

課せられた重労働と

ヒモジイ食事…

 

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そんな囚徒たちに

妖怪ハラヘラシーが歩み寄る…

 

「ねぇ…

 そのたくあん1つ頂戴よ…」

 

…と、

いやしいゴリぞうと姫神(笑)

 

大人気ない…(-_-;)

 

 

続く…

 

 

☆☆ チュプカムイの航路より ☆☆