『沖縄のムンヌキムン』vol.1
ムンヌキムンとは…
邪悪なものを
払いよけるための呪物。
独特な風習がある沖縄県では
昔から
「ヤナカジ」
「シタナカジ」…が
屋敷内に入り込むことを怖れたという。
「ヤナカジ」…悪い風
「シタナカジ」…汚れた風
目に見えない「魔の力」に
島人たちは脅かされていた…
と、いうことなのかな?
いわゆる…
悪鬼・悪霊っていうことですね。
ヤナカジやシタナカジが
屋敷内に入り込むと…
屋敷は荒れ、家族の健康が冒され、
円満な生活が損なわれてしまう…
と、考えられてきた。
このような災厄から
家や家族を守るために、
古来から様々な工夫をこらしてきた
…という沖縄。
T字路の突き当たりや
道の曲がり角に建つ家では、
直進してくる悪鬼や悪霊、妖怪などが
屋敷に侵入してくるのを防ぐために
『石厳當(いしがんとう』を立てた。
万が一、
門の中までも悪霊が侵入してきても
家の中まで入り込めないように
『ヒンプン』を立てた。
各家の屋根には
「ヤナカジゲージ」(悪風返し)や
「ヒーゲージ」(火返し・火伏せ)
として…
『シーサー(獅子像)』を据えた。
屋敷を囲う塀、
四隅、
門、
玄関には…
『貝』を置いた。
貝は悪霊たちの侵入を拒む
魔除けの効能がある…と、
信じられていたんですね。
うぅ~ん…(~_~メ)
ヤマトンチュ(大和人)の俺には
ちょっと難しい内容ですが、
色々なムンヌキムンで
悪霊の侵入を阻止してたんですね。
確かに
沖縄の島々へ訪れた際、
屋敷を囲う石垣の塀の上に
幾つも貝を置いている家屋を見た。
憧れる古民家には
屋敷の入り口の正面に
石垣やブロックなどの塀が
建っていたのは幾つも見ている。
屋根の上や門柱の両脇に
シーサーが置かれているのも
幾度となく見ている。
全ては
「魔除け」のための
ムンヌキムンだったんですね~。
その他にも、
屋敷の四隅や門につける
『フーフダ』(符札)、
便利な魔除けとして
ススキと桑の小枝で
十字の形に結んだ
『ゲーン』、
ゲーンの更に小型のもので
『サン』…
などと、
様々なムンヌキムンがあるそうだ。
聞いたことの無い
カタカナばかりだが、
「へぇ~!!」
…と、興味が湧く一方の俺。
もっと掘り下げて
色々学んでみよ(*^。^*)
☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆