ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

屋敷のゴールキーパー「ヒンプン」

『沖縄のムンヌキムン』vol.4
 
ムンヌキムン…
まだまだありました。
 
沖縄ならではの古民家…
というと、
「赤瓦」「シーサー」
「石垣の塀」は有名ですよね。
 
イメージ 1
 
 
ニヒヒ…(^v^)
画像を見るだけで興奮しちゃう…
 
不便や苦労も
もちろんあるのだろうが、
こんなステキな家屋で
生きてみた~い!!!
 
かつての沖縄の一般的な住宅は
寄棟造りの平屋。
屋敷周りにはフクギ、
ユウナなどを植えた生け垣や
石垣の一角を切り取るようにして、
『ジョウ(門)』とした。
 
ジョウを入ると
だいたいの屋敷には
屋敷正面と母屋との間に
板やチヌブダキや生け垣が設けられ、
来訪者は直線的に家の内部へ
入れない構造になっていた。
 
※チヌブタキ…
 リュウキュウチクの方言。
 竹を編んだものを「チヌブ」という
 
 
…これが『ヒンプン』
 
 
イメージ 2
 
 
イメージ 3
 
 
このヒンプン…
単なる「目隠し」だと思う人が多い。
 
中国から伝わったヒンプン…
屏風(ピン・ホン)など
呼び方は色々あるが、
「殺気よけ」のために設けたという。
 
素直に解釈すれば、
ヒンプンは魔除けの1つ。
 
外からの悪いものは通さず、
屋敷内の良いものは外に逃がさない…
 
屋敷の正面には
攻め込んでくる魔物を食い止める
最後の砦が置かれていたんですね。
 
まるでサッカーのゴールキーパーだ。
 
 
ついでに知ったことだが…
 
ヒンプンのある屋敷に訪れた時、
ヒンプンの右側・左側の
どちらを通るのだろうか?
 
沖縄では
ヒンプンに向かって右側は…
上客・お年寄り・男性
 
ヒンプンに向かって左側は…
ふつうの客・女性・子供
が、出入りするという。
 
一般的な民家では
右側に位置する部屋を
「一番座」と言い、
 
来客があった場合
上客は一番座に通され、
祝い事の時には
「男の座」とされたという。
 
左側の部屋は「二番座」。
仏間兼居間であり、
台所へ繋がり普通の人や女性が
通るとされた。
 
沖縄だけではないだろうが…
一昔前までは
身分や男女の間で
屋敷内に入る通り道までが
分けられていたんですね…。
 
複雑だったんだなぁ~(^_^;)
 
 
☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆