ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

シャーマニズムの精神

『沖縄のムンヌキムン』vol.2
 
色々な災厄から家と家族を守り、
円満な家庭生活が営めるよう
いくつものムンヌキムンを据えてきた
沖縄の人々…。
 
ヤナカジ・シタナカジの
侵入を防ぐ工夫を
二重、三重にも策をめぐらして
いるのがわかる。
 
同時に…
 
「目に見えない力」
を信じてきた島の人々は
悪鬼や悪霊・妖怪の存在だけでなく、
 
自分達を守護してくれる
神々の存在も信じ、
深い祈りを現在でも捧げている人が
多くいますね。
 
災厄から守るために
ムンヌキムン
(邪悪なものを払うための呪物)
の中の1つである
 
『フーフダ』(符札)…
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こんな感じの札が、
沖縄県の民家や建物の門などで
見かけます。
 
フーフダは、
お寺や神社が発行する
神仏の守り札の1つ。
木のフーフダは
沖縄にしかないらしい…。
 
神棚や仏壇に納めたり
門口などに掛けて
災難よけをする「おまもり」
みたいなもの。
 
神の力を信じ、
その神の力をも借りて
災難よけに抜かりないウチナーンチュ。
 
「東方持国天王」…東の守護神
「西方廣目天王」…西の守護神
「南方増長天王」…南の守護神
「北方多聞天王」…北の守護神
 
…などの札は四天王が書かれている。
 
宗派に関係なく
門(ジョウ)や
屋敷内の四隅(ユシン)に
立てかけたり、釘で打ち付けたり…
 
ここも魔物が入りやすい…と
言われているらしい。
 
門用のフーフダの中には
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鬼偏七文字の難しい漢字…
 
これは北斗七星の第一星から
第七星を表しているらしい。
災難を避け、
幸福が授けられる意味なのだそうだ。
 
格好いい!! (*^。^*)
 
他にも梵字のフーフダも
あるそうですよ。
 
フーフダに書かれる文字は様々、
でも共通して言えるのは
ヤナカジ・シタナカジを
払いよけるだけではなく、
 
同時に
「福を招き入れるまじないことば」
が、書き入れられている。
 
 
…旅先で
何気なく目にしていたこのフーフダ。
 
きちんと知ると
良いもんですね。
 
何だか沖縄の人々は
シャーマニズムの精神が
古来から備わっているのかな…
 
 
☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆