ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

幾年もの時を重ねた暗黒の中の御神体

2019.9.1    11:30

 

 

沖永良部島ケイビングの続き…

 

洞窟の入り口から

鍾乳洞内を進むこと約15分、

 

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八重山諸島西表島などで見かける

サキシマスオウノキ」みたい(*^。^*)

 

 

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薄くなっている部分を

裏側からライトで照らすと

こんなふうに透けるんですね。

 

 

「この鍾乳石の名前は何だと思う?」

 

…と、ガイドさんに聞かれ

僕はピンときましたね~。

 

 

『ベーコン』 (*^_^*)

(幕状鍾乳石)

 

食いしん坊なら

案外見た目で分かってしまうかも…(笑)

 

 

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(HPより引用)

 

斜めに傾斜した天井や壁面に

出来やすい鍾乳石だそうです。

岩壁から染み出た水滴がつたって

斜めに落ちるので

板状の形が形成される。

 

茶色い色があるのは

「鉄分」や「土」が混ざっているためで、

雫の水分内に含まれる

「炭酸カルシウム」(…だったっけかな??)

の量などで、

 

世界各地の鍾乳洞それぞれ、

ベーコンや他の鍾乳石の色あいが

若干違うそうなんです。

 

 

因みに、

このベーコンが更に成長した鍾乳石…

 

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『カーテン』

 

と、呼ぶそうです。

 

画像だとその大きさの差が

解りにくいのですが、

 

カーテンの場合、

ベーコンよりも厚みがあり

裏から照射しても

光が透けにくい…又は透けない。

 

上の画像上で少し透けている部分は

厚みが薄い部分です。

 

 

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こちらは

カーテンが更にさらに巨大化したもの。

とてもデカいです!

 

ガイドさんのお話によると…

 

この鍾乳石の表面は

人が触れていた形跡が残り、

周囲にも人的に削ったと思われる

穴も点在した。

 

土器の破片もチラホラ見られ、

 

「もしかしたら

 御神体的存在であったかもしれない」

 

という。

 

神として崇められていた…

と思われる堂々たる鍾乳石。

 

でも…

こんな暗黒の洞内に

大昔の人は

たいまつかなんかの明かりで

入り込んでいたのかな???

 

履物だって

簡易的な手編みの

草履とかだったと思われるし…

 

もし本当に

御神体として崇められていたのなら、

当時の人たちの精神は

半端ない強靭なものだろう。

 

 

それからもう一つ…

この「ベーコン」「カーテン」

という鍾乳石の名前は…

 

世界共通らしいですよ(*^。^*)

 

今もどこかの国で

洞窟に潜っているケイバーたちが

「ベーコン」だの「カーテン」だのって

話しているんでしょうね♪

 

 

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洞内の天井部分に

「サンゴの化石」もありました。

 

「アサリの化石」

なんかもありましたね…

どのくらい前のものなのか???

 

大昔、

この場所が海中であった証です(*^。^*)

 

 

その他にも

貴重な鍾乳石がたくさん!

 

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ケイブパール』

 

洞窟真珠と呼ばれ、

天井から滴る水滴が

砂粒に落ち…

小さな砂粒が水滴で回転し、

周囲が結晶化して固まったもの。

 

こんなキレイな丸に

成るものなんですね…(@_@;)!

 

 

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『カルサイト』

 

巷の大金持ちが

自宅に飾っちゃったりしている

方解石のことですね。

 

結晶の形が犬の牙に似ているので

犬牙状(けんがじょう)結晶というそうだ。

 

純粋なものは無色、

マンガンを含むものは紫外線で

鮮やかな紅色に蛍光するんだってよ!

 

 

何百、

何千…

何万…

何億…

 

言葉で聞けば解っているつもりだが、

想像が出来ないほどの年月をかけて

自然が形成した鍾乳石の美しさ…。

 

同一色の水中ライトだけで

ホントに自然の鍾乳石が観られる。

 

観光洞のライトアップは…

やっぱりやり過ぎ感あるなぁ(-_-;)

 

それから…

ただの金持ちが

 

金だけ払って手に入れる天然の鍾乳石…

 

歴史ある石を採掘する人間が

どんな危険を背負っているのか

解っていらっしゃるんですかね??

 

暗闇の洞窟内では

洞内を知り尽くしたケイバーも、

方向感覚と光を失えば

「死」に繋がる。

 

 

貧乏人なので

鍾乳石の価値を金額で示されても

全く理解ができない。

 

僕も

今回鍾乳洞内に入り込んだので

デカいことは言えないが、

 

そもそも…

鍾乳石が売り物になっていること自体

自然環境を壊しているのでは???

 

それとも…

石の採取をして売買することで、

洞内調査だの環境保護のための

資金にされているのかな???

 

考えれば考えるほど

 

「自然保護」

 

という概念が

難解になっていく僕です。

 

 

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(笑)

 

 

先に進むにつれて

少しばかりアドベンチャー気分♪

 

こういう遊び心も取り入れながら

ガイドをしてくれます(*^。^*)

 

だから、

全く恐怖感はありませんよ!!

 

 

感動の光景まで

まだ続きます…(*^。^*)

 

 

☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆