ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

牛の瞳に切なさとありがさを思う

2016.9.1     13:00
黒島にて…

黒島研究所から
港の方向へ爽快にチャリンコ走行。

イメージ 1
干し草ロールたちが
ゴロゴロ転がっています

道路には
所々に牛の置き土産が(笑)

途中に通りかかった場所で、
この島で
1番の人数と思える人だかりが…
イメージ 2
牧場で牛を育てている方々…
でしょうかね。

「黒島畜産共進会」という文字

ここは牛のセリ場です。
たくさんの牛がいます。

見慣れないので
フェンス越しに見学していました。

「それでは牛を連れてきて下さい」
…みたいなひと声で、
人がザワザワ動き始めると

「モォ~!」
「モォーーーー!!」
と、一斉に牛達が鳴き始める。

イメージ 3
各々が愛情込めて育てた
体格の良い立派な牛が並ぶ…

他の牛たちは
厩舎の中で鳴きっぱなし…

牛も…
牛なりに
何かを察しているんでしょうね。

イメージ 4
一番手前のこの子が
落ち着かずに抵抗して動き回る姿も…

でも、この子の目が印象的でした。

イメージ 5
周囲には
何やら審査をする人が牛を囲み
ジロジロ見たり、触れてみたり…

怖かったんでしょうね…。

畜産のことは全く解らないのですが、
この畜産共進会…というのは
品評会のようなものでしょうかね。

「成雌」「若雌」「雌子牛」…など、
それぞれの部門に分けて
発育や栄養状態などを審査する
…というもの。

ここで入賞した牛は
八重山郡共進会という
別の品評会へ出場するとのことだ。

品評会の出場牛を決める会…
だったのでしょうが、
なんだかちょっと切ない気分にも。

島で目にしてきた
たくさんの牛たちは
大切に育てられているが、
ペットではない。

この先
俺達人間に食される
食肉の牛として育てられている。

先ほどの落ち着かない牛を
ズームアップして見えた
優しい目…

ちょっと複雑な気分だ…

個人的に感じることだが、

沖縄で旅をして
色々な島の生活や日常を見る
そして地元に帰ると、
自分の置かれている環境は
ホントに贅沢だと思わされる。

そこで暮らすこと…
「住む」「食べる」「働く」
娯楽でも
ブランド物を買う、テーマパークで遊ぶ、
映画を観る、コンサートに行く…

そんなことが
ごく当たり前にある環境だ。

自然に囲まれて育つと
自然のありがたみを感じる。

食べ物に関して、
店に行けば直ぐに調理できる状態に
加工して売られており、
生き物1頭、生き物1匹の命が
目の前で消える場面を
見ることがない…。

自分が暮らす日々の中で
他の生き物の命を頂戴して
自分の食が成り立っていること…

そういうことに気付かされるのが
沖縄の島々なんだよな…。

だから俺は
食べ物を食べる時、
食べた後…

心の中で
「いただきます」
「ごちそうさま」
…という気持ちと共に、

「ありがとう」
という思いも一緒に
持ち続けたいと思う。

たまたま通りかかった
畜産共進会…

良いものを見られたと思う(*^。^*)

☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆