2019.9.2 15:00
ジュンク堂で立ち読み…
ついついの長居で時間ロス(^_^.)
徒歩で20分ほど歩き続け
目指した場所に来たのだが…
非常に汗っかきなものでして、
なにせ
重たいリュックのおかげで
ビッショリ・・・
波上宮（なんみんさん）のすぐ近く
「若狭海浜公園」のベンチで
ちょっと一休み。
これから
とある資料館へ行くのだが、
背中が透けるほどの汗でして、
貴重な資料や展示物に
汗を垂らすわけにゃ～いきませんから
んで！
いきなりでございますが…
「瀬長亀次郎（せながかめじろう）」
沖縄県民以外の方で
この方を知っている人はいるでしょうか？
米国の施政権下に置かれた戦後の沖縄で
米軍に抵抗し続けた政治家。
『沖縄の大地は
再び戦場となることを拒否する！
基地となることを拒否する！』
戦後沖縄初の衆院議員の１人となり、
国会で当時の首相佐藤栄作に訴えた人。
「米軍が最も恐れた男
～カメジロー不屈の生涯～」
この映像を
僕はＴＶ番組で観て
こういう人が居たこと知った…。
『民衆の憎しみに包囲された
軍事基地の価値はゼロに等しい』
米軍に徹底して抵抗し、
基地撤去を求めて
祖国復帰運動の先頭に立った。
…という前置きでして、
気になった場所というのが
『不屈館』
入館料：500円（大人）です
沖縄の祖国復帰と
平和な社会の実現を目指し、
命がけで闘ったカメジローが残した
膨大な資料を中心に設立された資料館。
手狭なスペースに
DVD視聴コーナー、展示コーナー、
書籍の閲覧コーナーなどがビッシリ。
館内に入り料金を支払うなり、
「暑いのでどうぞこちらで
映像を観ながら飲んで下さい」
冷たいさんぴん茶と
黒糖が乗せられたトレーを手に
案内をしてくれた。
こういうの…
読み始めると
止まらなくなるんですよね(^_^.)
貧農の次男として生まれた亀次郎。
３歳の頃
父親はハワイに出稼ぎ移民となり、
貧しい農家だった…
厳しい中に愛情深い母親からは
「ムシルヌアヤヌトゥイ、アッチュンドー」
（むしろのあやのように、
正直に真っ直ぐに生きなさい）
…と、言い聞かされ育った。
那覇高校→東京の順天中学・高校を経て
鹿児島大学に進学…も、
社会主義運動に加わったことで放校処分。
その後も
２年間の兵役、
治安維持法違反で刑務所への投獄、
砲兵として中国へ出征…。
戦後、
ジャーナリスト、
うるま新報（後の琉球新報）の社長、
出入国管理令違反の容疑で投獄、
那覇市長、
立法院議員、
沖縄人民党委員長…
と、
まぁこれまた凄い経歴の持ち主。
そう遠くもない昔、
米国の施政権下に置かれた沖縄は
同じ日本人でも
パスポートが無くては行けなかった場所。
当時の沖縄の人々の
祖国復帰へ対する想いは
その時代を知らない僕には想像が難しい。
国民の大半が
このカメジローの演説に耳を傾け、
彼を支持・支援していたのでしょうね。
現在の沖縄のオジーやオバーは
このカメジローを知る方が大勢いる。
「凄い人ですよ」
と口にする人ばかり…
83歳まで議員を務めたという
その精神力も凄い…
政治の話は全く解らない僕ですが、
この不屈館の資料を観て
瀬長亀次郎という政治家が
沖縄のことを
凄く愛した人であったことは伝わる。
戦後の温い時代に生まれ、
島外で生まれ育ってきた僕に
激動の時を重ねた
沖縄の戦時中や戦後のことを
簡単に述べることなんてできないけれど、
そういうゼロになった過去から
今の沖縄が出来上がっているんですね。
難しい内容の資料ばかりだったけれど、
またひとつ
沖縄について知ることができた。
なんか…
思いつきでやって来た場所だが、
良い時間過ごせたなぁ～(*^。^*)
「大地に
しっかりと根をおろしたガジュマルは
どんな風にさらされても
びくともしない…」
瀬長亀次郎…
療養生活の後、
2001年10月5日 肺炎で死去。
もうすぐ命日なんですね…
☆☆ 海亀好きの航路より ☆☆
