ティダぬファ~『WATARU』

毎日が旅だったらいいのに…

悲しい伝説が残る「真玉橋」

沖縄県の南部にある
ある「橋」のお話。
 
那覇市豊見城市の間を流れる
国場川という川に架けられた橋、
 
『真玉橋(まだんばし)』
 
長さ200メートル超の大きな橋です。
イメージ 1
 
(HPより)
 
初代の橋は木造だったということがだ、
琉球時代 第十一代の
尚貞王(しょうていおう)という
王様の時代だった頃、
石造の橋を建設したという。
 
イメージ 2
 
(HPより)
 
素敵な石積みとアーチ(*^。^*)
 
老朽化に伴い
新たに建設し直されたが、
現在の橋の脇には
モニュメントとして昔の橋の遺構がある。
 
イメージ 3
 
(HPより)
 
橋の材料は
もちろん琉球石灰岩
遺構には黒い石と白い石…
 
時代を経るとともに
黒っぽく変色していきます。
 
アーチの白い石は
復元用に新しくもってきたもの。
 
知っている方も多いでしょうが、
この橋には伝説があります。
幾つかの言伝えがあると思いますが、
その中の1つ…
 
「七色ムーティーの伝説」
…というお話。
 
ある悲しい伝説がある。
真玉橋は、元々は木造の橋だったが、
橋は風雨に弱く、
架けたはしから流されてしまっていた。
 
役人が困り果てていたところへ
ある1人の祝女ノロ)が
神様のお告げを聞いた。
 
…子年生まれで
七色の元結いをした女を
人柱にすれば 橋は安泰…
 
というお告げだった。
 
役人は人柱にするため
近隣の村の女を調べたが、
条件に合う女が見つからない。
 
最後にお告げをした祝女ノロ)を
調べたら…
 
実は条件に合うのがその人本人だった。
 
結局
その祝女ノロ)は
人柱にされてしまい、
真玉橋が建った…。
 
それ以降
橋が壊れる天災が起きていない。
 
…という伝説。
 
ん~…(~_~メ)
なんだか切ないお話です。
 
そんなことが
本当に実行されたのかは
さておき、
 
神様も
ずいぶんなお告げをするもんですね。
 
祝女ノロ)…
琉球時代にはこのノロという人達が
色々な祭事を行ったり、
神様との交信をはかり
当時の沖縄では
大きな役割を担っていた人。